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使える哲学
本, 古田 博司
によって 古田 博司
3.5 5つ星のうち 8 人の読者
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内容紹介 西洋の哲学書を読んでいると、わかりにくいところにぶつかる。翻訳によって無理やりつくられた哲学用語が難解なせいもあるが、西洋人の思考の根本的なところが、日本人には腑に落ちないのではないか。では、それはいったい何なのか?著者が気づいたのは、西洋人の思考には「向こう側」の世界というものが存在するということだった。「向こう側」というと「あの世」とか「神の存在する世界」とか思うかもしれないが、そうではない。西洋人の思考では、われわれの五感に感じる世界は「こちら側」で、こちらからは見えない、感じられない「向こう側」の世界というものがあるらしいのだ。その「向こう側」は日本人の考える「あの世」ではなく、「この世」に属する。そして神のいる世界につながっているのである。「向こう側」にはわれわれには感じられないが、「こちら側」の世界の根拠になるようなものが存在している。そう考える西洋人は「向こう側」を探求し、目に見えない、感じられない物質の存在を発見し、近代科学を興隆させた。しかし、そのように近代科学を発展させるのに貢献したのは西洋哲学の中でもイギリスの哲学だった。明治以来日本で重んじられてきた、カントやヘーゲル、フッサールなどのドイツ哲学は「向こう側」を否定し「こちら側」だけで教養を磨けば精神の高みに到達できると説き、近代科学に貢献しないばかりか、人々をいたずらに観念に迷わせることになったのだった。では「向こう側」をどのようにすれば知ることができるのだろう?著者によれば「向こう側」を知る方法には「直感・超越」「にじり寄り」「マーカー総ざらい」といった方法ものがある。たとえばビル・ゲイツがソフトウェアとハードウェアを分けることを思いついたのは「直観」であり、グーグルの創業者の発想は「マーカー総ざらい」となる。「向こう側」へのアプローチは近代科学を興隆させたが、現代でもビジネスの現場でイノベーションが起こることに貢献しているのだ。また「向こう側」の根拠を考えるようにすれば、生きている意味や仕事をしている意味を実感できるようになっていく。ただしそれには個々の「自分」が生きている意味や働く意味ではなく、人間の根拠であり自分の従事している業種の根拠を考えることだ。哲学が真理を教えるものだというのもドイツ哲学の悪い影響である。哲学というのはただ、哲学者が人を説得しようとしている話を聞く(読む)というだけで、別に真理を教えているわけではない。もしそこに自分にとって役立つ考え方があったら、それを利用すればよいだけなのだ。本書は、哲学を「学ぶ」のでも「信じる」のでもなく「使う」ことを読者に勧めるためのものだ。ビジネスパーソンでも医師でも、教師でも学生でも主婦でも、それぞれの場所で「向こう側」を探求して、イノベーションを起こしていっていただきたい。 著者について 1953年生まれ。筑波大学人文社会系教授。専門は政治思想・朝鮮政治。著書に『ヨーロッパ思想を読み解く』(ちくま新書)『「紙の本」はかく語りき』(ちくま文庫)『東アジアの思想風景』(岩波書店、サントリー学芸賞受賞)『東アジア・イデオロギーを超えて』(新書館、読売・吉野作造賞受賞)『東アジア「反日」トライアングル』(文春新書)など。 商品の説明をすべて表示する
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どこがどうダメかは説明できないですけど、これは真剣に読むべき本じゃありません。でも面白い本でした。私は楽しんで読めました。で、ざっと読みの私の理解ではイギリス経験論がエライって言ってるようなんですが、それでいいですか?私としても、その線で行こうと思います。そういう意味では、ダメな本でも効果はあるもんだな、と。しかし著者のいう「向こう側」って、よく分からないんですけど
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