達人が撮った鉄道黄金時代3 軍機保護法下の汽車・軽便 (単行本)ダウンロード

達人が撮った鉄道黄金時代3 軍機保護法下の汽車・軽便 (単行本)

, 牧野 俊介

によって 牧野 俊介
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内容紹介中部・近畿・中四国・九州地方の軽便鉄道、蒸気機関車等を紹介。各エリアの探訪記コラムも多数。ラッキョ煙突、マッチ箱、コッペル、単端式―厳しい監視下で撮影された戦前の貴重な記録。<主な内容>”会陽”の日の西大寺鉄道中国・四国地方の汽車・軽便下津井鉄道鞆鉄道井笠鉄道西大寺鉄道片上鉄道中国鉄道防石鉄道船木鉄道宇部鉄道/宇部電気鉄道小野田鉄道長門鉄道伊予電気鉄道高知鉄道元・宇和島鉄道(宇和島線)岡山周辺の国鉄機●汽車・軽便訪問記瀬戸内沿いを行くマッチ箱列車 下津井鉄道戦争突入で蒸気が復活 鞆鉄道・井笠鉄道大活躍のラッキョ型機関車 西大寺鉄道九州地方の汽車・軽便小倉鉄道耶馬渓鉄道産業セメント鉄道貝島炭礦博多湾鉄道汽船筑前参宮鉄道元・北九州鉄道(筑肥線)島原鉄道・口之津鉄道鹿本鉄道筑豊鉱業鉄道南筑軌道豊州鉄道九州鉄道福島線熊延鉄道熊本市電気局南薩鉄道・薩南中央鉄道鹿児島市交通課宮崎鉄道国東鉄道宇佐参宮鉄道別府大分電鉄九州の国鉄機●汽車・軽便訪問記”虎穴に入らずんば”を地で行く 小倉鉄道・耶馬渓鉄道磨かれた蒸気に囲まれ至福の時間 博多湾鉄道汽船1号機関車に出会う 筑前参宮鉄道・島原鉄道初めて見た石油発動機関車に驚嘆 南筑鉄道・豊州鉄道唯一無二の蒸機に遭遇 熊延鉄道朝陽に輝くチムニーキャップ 南薩鉄道・薩南中央鉄道煙突の長いアメリカ製蒸機 国東鉄道・宇佐参宮鉄道関西・中部地方の汽車・軽便赤穂鉄道八日市鉄道江若鉄道梅鉢鉄工場和歌山鉄道有田鉄道元・新宮鉄道(紀勢中線)御坊臨港鉄道加悦鉄道北丹鉄道出石鉄道播丹鉄道篠山鉄道別府軽便鉄道笠原鉄道駄知鉄道北恵那鉄道西濃鉄道中勢鉄道安濃鉄道三重鉄道三岐鉄道桑名電軌中部の国鉄機●汽車・軽便訪問記戦時下での大収穫 赤穂鉄道内務省の工事用機関車内容(「BOOK」データベースより)ラッキョ煙突、マッチ箱、コッペル、単端式―厳しい監視下で撮影された戦前の貴重な記録。著者について牧野 俊介(まきの しゅんすけ)大正4年(1915)11月、岡山市に生まれる。15歳から兄弟で電気商を営む。太平洋戦争で空襲を受けて自宅は全壊、商売を止めて当時のNHK岡山放送局へ勤める。広島原爆の翌日に広島へ入り、被爆者の救護に当たる。戦後は、夫人の郷里の津山市で電気店を営む。現在、大阪府堺市に在住。解説者プロフィール湯口 徹(ゆぐち とおる)昭和11年(1936)、佐賀県鳥栖市に生まれる。現在、兵庫県神戸市在住。同志社大学鉄道同好会クローバー会会員。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)牧野/俊介 大正4年(1915)11月、岡山市に生まれる。15歳から兄弟で電気商を営む。太平洋戦争で空襲を受けて自宅は全壊、商売を止めて当時のNHK岡山放送局へ勤める。広島原爆の翌日に広島へ入り、被爆者の救護に当たる。戦後は、夫人の郷里の津山市で電気店を営む。現在、大阪府堺市に在住 湯口/徹 昭和11年(1936)、佐賀県鳥栖市に生まれる。現在、兵庫県神戸市在住。同志社大学鉄道同好会クローバー会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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撮影者・牧野俊介さんは、大正一ケタ生まれの大ベテランの鉄道ファン。ご本業は電気屋さんですが模型趣味から鉄道写真撮影を手掛け始めたとのこと。鉛筆画の名手でもあり、「屋根までお客で満載」な西大寺鉄道の会陽輸送列車の画など多くの楽しい作品を残してもいます。本作が刊行された2009年に90歳を越える高齢で逝去。本作はまさに「遺作」となりました。日本の鉄道趣味が勃興した昭和10年代初頭は不運にも戦時体制突入で、ファンによる鉄道撮影自体が軍事機密を侵すものとして厳罰必至となった時代。そして一部の弱小軽便鉄道がバスに押され経営難で廃線に追い込まれた時代でもありました。太平洋戦突入直前のそんな時世、岡山を拠点に、大都市圏から離れた西日本地域の田舎鉄道を巡っては密かにシャッターを切ることを繰り返した牧野さん。二つとない記録を後年まで残したことは偉大な成果でしょう。美しい古典蒸気機関車、あっと驚く軽便鉄道、得体の知れないガソリンカーetcetc……昭和14年秋と昭和15年春の二度に渡る九州行きの記録は特に圧巻です。収録写真については多くのメディアで先行して掲載されたものの再録も多いのですが、逆に言えば牧野さんの写真以外に資料が残っていなかった(!)事例も多数なわけで、いかに貴重であるがわかります。後輩マニアたちが昭和30年代撮影の国産ネガフィルムの経年劣化現象に悲鳴を上げている昨今ですが、当時の牧野さんの機材は重さに泣きながらも大量に運んだ「6X9乾板」(!)使用の蛇腹式小型カメラ。古典機材の性質に助けられて劣化が少なく、時に艶の感じられるほどの画像は見事なものです。本書は牧野さんの昭和13〜17年の成果を集中してまとめたうえ、軽便鉄道や古典気動車の研究において第一人者である湯口徹さんの解説も得て、優れた資料となりました。古典車両に関心を持つファンにはぜひお勧めしたいモノクロ写真集です。

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